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切り替えを考える

とても些細な問題であるし容易に解決する方法があるのかも知れないけれど、というか注意深く入力すればよいだけの話であるのだけれど、同音意義(同音意義?同音異義? と一瞬迷う)語に悩まされることの多い昨今。例えば英語論文の翻訳やレポートを Word などのソフトウェアで入力する際には比較的固い文章を書くことが多いのだけれど、ネットで文章を書くだとかそういう状況においては軟化しきった頭で生み出されたかのようなゴミ文章を排出することが多い。その差に思いっきり影響を受けているのが IME だったりする。

Windows に標準装備されている MS-IME は、同音意義語を変換する際に優先順位をつけているような挙動を取る(といっても最後に選択された変換を最優先しているような気もする、程度の認識だったり。詳しい仕様はよく知らない)。これが必死にレポートを書いた後には論文仕様とでも呼ぶべき単語の選択をデフォルトとした状態になっているので、変換と決定を何も考えず繰り返すと奇妙な文章を生み出すことが多々ある。だったら注意して入力しろよ、というのはごもっともな意見であり、自分でもわかっているのだけれどゴミ文章モードではそのような注意力も酷く低下している。

例えば「可能」と変換するために「かのう」と入力し、変換キー(スペースキーを使用)を押して何も考えず即座に決定キー(エンターキーを使用)を押すと「化膿」と表示されたりする。「それが化膿であるかどうかよく吟味するべきだ」とか、とても吟味したくない文章に変換される。これくらい学術的な雰囲気を持つ単語であればまだ救いはあるのだけれど、「至急」と変換しようとして「しきゅう」と入力し「子宮」と変換されたときなどはもう目もあてられない。「大子宮よろしく」なんて発言した日には自分の知性だとかを根源から疑うことになるだろうし(またこういうときに限っていつも「大至急」と繋がっている単語が「だい」と「しきゅう」に分かれていたりする)、掲示板やこのような文書なら推敲の余地もあるものの、チャットや IM などでこんなミスを犯した日にはどうしようもない。ド変態が、などと罵られて理由を述べても、誤変換のせいにするな、などと言われてはもう返す言葉もない。

このような状況を打破するために IME ソフトに「真面目モード」「自堕落モード」などボタンひとつで切り替えられる機能があったりすると便利だなぁなどと思うのだけれど、そこらへんどうなんでしょうか。あるのかな。探してみるか。

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