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客寄せと身売り

例えば、こんな状況を想像してみたり。

  1. チャットだか掲示板だか IM だかで自称女性と会話
  2. 「ホームページ作ったんだけどお客さんが来ないの」などと相談される

まぁよくあるっちゃあるっていうか割とあるように思えるけどその実そんなにない状況というか多分あまりないんじゃないかなっていうような、まぁ頻度はこの際何でもいいのでとにかくこういう状況になった場合、どのように返答するか。

  1. 「毎日更新するといいよ」と助言
  2. 「たくさん宣伝するといいよ」と助言
  3. 「Strict 化が SEO 的にも良いよ」と助言
  4. 「脱げ」と助言

例えばこれらの選択肢から回答するとして、あなたはどれを選びますか、と。

この四つの選択肢の中で最も即効性があり効果が見込めるのは四番目の「脱げ」と助言する、であると考えられるわけで。

一番目の「毎日更新」は訪問者が足繁く通う要因になり得るけれど、毎日更新することを示すためにはある程度の期間更新し続ける必要があり、ただ更新するだけでなく毎日読みたいと思わせるクオリティで提供し続ける必要がある、あるいは明日も訪れなければならないような仕組みを取り入れる必要がある、と。また固定客をがっちりつかむことにはつながっても、新規のお客さんが増えるとは限らないわけで。

二番目の「たくさん宣伝」は割と最悪の選択肢というか、実のないサイトの宣伝をしたところでそれは「ゴミ情報」と断ぜられるのみであったり、場合によっては「宣伝うぜえ」と攻撃の対象になり得るとても危険な手段でありハイリスク・ローリターンかつアウトローなライフスタイルを送る彼女くらいにしか勧められない方法であるとも言える。

三番目の Strict 化は Google など検索エンジンの検索結果に効果を及ぼすと考えられるけれど、反映されるのは数日から数ヶ月後だし、特に日記や詩や写真など個人サイトが星の数ほどあるジャンルにおいては群を抜き出るための決定的な手段ではなく、ノーリスク・ローリターンな割と趣味の範囲に入れられてしまうかも知れないようなそういう感じであったりするかも知れない。

四番目の「脱げ」は実に実直である。女性のヌード写真があれば地球人口の半分くらいは多分喜ぶはずである(男性ね)。よほど偏ったものであるとか状況的にちょっと、なんてことでないのなら、そういう画像などを閲覧して不機嫌になる男性より上機嫌になる男性の方が多い。上機嫌になる女性もいるかも知れない。

というわけでこの四つの選択肢の中では前述の通り「脱げ」が最も効果的な手段であるためにこう助言していくと良いよ、という話であるが、こういうことを書くと「女性性を男性の男性による男性のための市場へ切り売りする行為だ」「女性の人格を無視し身体的特徴を欲望のはけ口にする行為だ」「性差別だ」などと正論なバッシングを酷く浴びたりするのが世の常であったりするのだけれど、例えば腹黒い男性が事情を完全に理解していない女性を利用して性を売り物にしようとするのであればそれは非難されるべきことだし、状況的・環境的にそうしなければならないことが先天的な性別に依存する、あるいはそのような状況に追い込まれたことが性差別の要素を多分に孕むのであれば、これもまた同じく非難されるべきことであるのだけれど、女性本人が自ら自分の体を「コンテンツ」として売り出すことに対してフェミニストと呼ばれる女性らは「性差別だ」と訴えるべきだろうか?

そもそも個人のウェブサイトなるものは一部(あるいは大部分・正確な数値を知らないので曖昧なまま記す)を除いて娯楽の領域であり、自己顕示欲であるとか友人が欲しいだとかそういった欲求を満たすためのフィールドに留まっている。その欲求は訪問客を一人でも多く得ることでより良いかたちでの実現に繋がることが多いし、事実彼ら・彼女らはそれを(潜在的に)認識しているために「より訪問客が欲しい」と考える。

ここで、彼ら・彼女らが自身のヌード写真をコンテンツとしてアップロードすることが「性差別」であるとか「性を市場に云々」に該当するだろうか?

もちろん該当しない。彼ら・彼女らは自らの目標達成のために自らの身を削り訪問者獲得の努力をしているに過ぎないのである。その方法を彼ら・彼女ら自身が選択したことに対して(その危険度を十分に理解しているかどうかは別の過程で明らかにされ考慮されるべきではあるが)第三者がああだこうだ言うべきものではないのである(もちろん倫理的社会的に悪徳であるとされるものに関しては個人の領域を逸脱しかねないので別問題)。

話を本題に戻し、四番目の「脱げ」と助言することが前述のフェミニストなる女性らに弾劾される類の助言であるか?という点であるが、これも助言する対象が十分な理解力と判断力、危機想定能力を兼ね備えているのであればそうではないと考えられる。例えば国家の法律に反するような行動に出ることを助言するのであればもちろん問題であるが、国家に「この範囲だったらまぁ好きにやれや」と承認されている範囲での行動に出ることを助言とすることは、前述の条件(対象の理解力・判断力・危機想定能力)が満たされていれば問題ないと考えられる。もちろん、対象にその能力が備わっているか十分に考慮せずに安直にこのような発言をしたのであればその点は非難されて然るべきである。

長々と仮想敵(フェミニストとか国家とか)まで用意してくだを巻いたのは、個人でヌード写真などを掲載する女性のサイトなんかが増えたら素敵だなぁとか疲れた脳味噌が考えたからであります。本当にそんだけ。

0:12 追記
なんていうか、もしかしたら自分は賢いバカなのかなぁと思いました。

賢い → つじつまを合わせる言葉を知っている
バカ → バカ

0:13 追記
別につじつまは合ってはいないな。訂正。

賢い → それっぽく見せる方法を知っている
バカ → バカ

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