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2004年10月31日

ソウ

"CUBE meets SEVEN" なんていう触れ込みで宣伝されているソリッド・シチュエーション・スリラー(極限状態が舞台として設定されたスリラー、の意、らしい。概念は物凄くよく理解できるけれども「リミテッド・シチュエーション・スリラー」とかの方が的確では?)。サンダンス・カンヌ映画祭で話題をさらった、新人監督二人による衝撃作。撮影期間は「メメント」の二十一日間を越えるペースの十八日間。

目覚めたら老朽化したバスルーム
足首には鋼鉄の鎖
対角線上にもう一人の男
間には自殺死体…
このノコギリは何に使うのか

具体的な感想や中身に触れることをしないのは、それをすることが(何の肩書きもなく権威も審美眼もないながら)いち映画観覧者としてそれがどうしようもなく頭の悪い、罪深い行動だということを嫌でも実感させられているからで。とにかく言えることは、年齢制限に引っかからないのであればこの映画は是非とも観るべきだということ、「エグイのはちょっとなー」などという間の抜けた理由でこの映画を観ないことはどうしようもないレベルの話であること、この映画を観ずに「俺映画好きなんだ」なんて言っちゃったら心底恥ずかしい、ということ。

映画館で観るのが好ましいけれども、自宅でヘッドフォンというのも悪くないかも知れない。一人で観るのも二人で観るのも悪くない。とにかく、今年一年の映画ライフ締め括りに観るべき。

2004年10月29日

インスタントラーメン概論

昭和三十三年八月末に 日清食品 から世界初の即席麺(インスタントラーメン)である チキンラーメン が発売されその後も国民的な人気を得つつ現在に至っていることは、日本国民として「今の内閣総理大臣は誰?」と同じレベルでの常識であると思うのだけれど、というか上記の情報はたった今有能なる検索エンジン Google によって弾き出された検索結果によるので全然知らなかったものの今の内閣総理大臣が誰かは知っているのでセーフだと思った。

十数年も食しているチキンラーメンは未だに飽きない素晴らしい製品だと思うけれど、昨今(というか数年前)からインスタントラーメン市場はかなり面白いことになっていて、日清ラ王 の「待たなくても食べられる」というシステムは実に画期的であったためその後多くのフォロワーを生み出したことは周知の事実であるだろうけれど、それに輪をかけた奇妙な「即席」麺が市場をにぎわせていることは実に興味深い。例えば、日清 Goota がその典型的なもので、即席麺でありながら(ラ王と同じシステムなので待たずにすぐ食べられるのだけれど)「あらかじめ温めておいてください」と書かれたレトルト食品(具)が同梱されていて、最初は「工場出荷時にどこかのラーメン屋に出すものが紛れ込んだのかな」と思ったり思わなかったりしたほどだった。

待たずに作れる麺に対して、数分間かけて具を温めるとはどういうことか。これが待つ麺であれば同時進行で問題ないのだけれど、あらかじめ具だけ温めるという奇妙な行動と、すぐに出来上がる麺とのタイムラグが実に微妙な食欲の煽り方をするので、若干意欲は失せたりすることがある。つまり、そこまで手間隙かけるのであればもうちょっと即席感の薄いインスタントラーメンを食べるか、近所のラーメン屋くらいには出かけられるのだ。インスタントという枠組みの中でそれから大きく外れるような試みは、まるで相撲取りがちゃんこ鍋よりもプロテインに頼るようだと思った。わかりにくすぎて自分でも同意できない例えだけれど。

ということを考えているうちにお湯が沸くので、ラ王を食べてこようと思います(日清食品を大プッシュしているように見えるけど回し者なんかじゃないよ決して!)(回さなくても困らないしな)。

ラ王もレトルト食品入ってました……温めないけどね。というか液体スープの油が固まるのでそっちの方が温める必要があると思いました。

2004年10月25日

ドットの欠けた日

今ふと気が付いたら、ノート PC の画面に小さく緑の点が。ゴミでも付いたかと思って払うも取れない。オウ。ドット、欠けた。

前に使用していたノートでは(出荷時の状態は知る由もないけれど)液晶の真ん中あたりがひとつ緑に欠けていて、まぁこれはあばたもえくぼとかそういう感じでごまかしごまかしやっていくしかないか、と妙な腹のくくり方をしていたので、たまに新しくドット欠け起こしてもさほど気にならなかった。というか、液晶を軽く指で押すと(お勧めできない方法です)欠けた部分が何度か点滅して元に戻ったりしたので結果オーライ的な心境になれたのだけれども。今度は、どうにも無理のようで、どうにもならない。

そもそも気軽にドット欠けドット欠けと連呼しているけれど、言うほどしていないけれど、ドット欠けとはそもそも何ぞや?という点がとてもあやふやなので検索する。した。

ドット抜け,ドット欠け
液晶モニターの画面を構成する赤・緑・青のいずれかの画素(ドット)が常に点灯するか常に消灯してしまう現象。画面にゴミが着いたか,小さな星が書かれたように見える。

Google に注意を喚起されて(「もしかして: ドット抜け」という間の抜けた日本語で)気付いたのだけれど、ドット欠けよりドット抜けの方が一般的な呼び方であるようです。

  • the Fang of Sky (ドット欠けチェッカー)
  • ScanEdge Tools (ちょっと前にドット欠けジョークソフトがあったのような気がするだけれど、現在は配布停止?)

2004年10月23日

USB で Portable Firefox

突然に USB フラッシュメモリ熱(適当な言葉が思いつかないので今勝手に命名した)が急上昇してきたので、近所の電器店へ行って購入。二千五百円くらいのところ、ポイントという名前の奇怪な金券もどきがいくらか溜まっていたようなので、五百円玉一枚でお釣りがくる。二千五百円の商品を五百円弱で購入できるとは、いったい昨今の流通形態はどのようになっているのか。貨幣の価値が変わったのだろうか。まぁいいや(これくらいで)。

で、特に目的もなく購入した 64MB の容量を何に使うかという点でとても困る。幸か不幸か、携帯しなければならない重要なデータや、仕事上の取引に使うなんたらかんたらは持ち合わせていない。ので、まぁ心の隙間を埋めるとかそういった位置付けで Portable Firefox を入れることにした(具体的な仕様の邦訳は えむもじら該当記事 でもどうぞ)。学校の PC はシステム管理者がちょっとアレなので、未だに IE しか動かないようになっていたりする。DL して設定すれば Firefox でも Opera でも動くのだけれど、ログアウトすると毎回データ消されるので面倒くさい。ユーザ別に管理してるならデータを保存する領域を確保して欲しいのだけれど、何分システム管理者がちょっとアレなので直訴する気は起きない。ので諦めている。

で、Portable Firefox を入れて、拡張もいくつか入れた。

学校だとかネットカフェで使う Firefox に Web Developer なんて使うのか?という感じではあるけれども、ページ情報がキーボードショートカットで表示できなくなってしまったので、ワンクリックで開けるのは割と重要だったりすると思った。のと、JavaScript をオフにするとか CSS をオフにしたりドメインレベルで削除するのは便利だと思った。というか Portable Firefox はしょっちゅう削除するみたいだけれども。まぁいいや(気にしない)。

全部ひっくるめても 13MB 未満だった。16MB のフラッシュメモリを購入すれば良かったのだけれど、下は 32MB までしか置いてなくて、32MB は割高に思われたので 64MB。あとは IM とか入れて持ち運ぶか。Regnessem とか入れよう。そうしよう。

ひとつとても大きな誤算だったのは、学校の PC がもうハード的にアレで、Pentium® II で Windows XP を動かしているとかそういうアレなあたりから推察すべきだったのだけれど、USB 規格は 1.1 だしメモリは超絶に少ないし(128MB あるのか?)その遅さときたら(Portable Firefox の設定開くのにニ~五秒程度の待ち時間)もはや何かの苦行レベルであって、これなら近いうちに解脱できるんじゃないかなと思った。あともうひとつの誤算として、これの設定に数時間も費やしてしまったりして物凄く後悔した。

「Firefox」を持ち出し可能な状態にしてUSBメモリなどのリムーバブルメディアへコピーできるソフト「携帯FOX」v1.0が公開された。

(中略)

なお本ソフト起動中は、広告バナーなどが本ソフトのウィンドウ下部に表示される。

…………。

2004年10月20日

台風 23 号 → 死ぬかと思った

とりあえず真っ只中なのでもう死ぬかと思ったというより死ぬかも知れないと思っているという本当に生命維持に関する危険度が今年度中最大に近いというか。

15:00
卒業論文のための調査結果を受け取りに学校の近くの病院へ(スーツで ← 後で物凄い後悔)、午前中はおとなしめだった(暴風警報は出ていたけれど)風が徐々に強くなってきて、こりゃ電車止まりますよなんて H 師長に太鼓判を押される。
16:00
地元の駅へ JR を経由して到着。名鉄に乗り換えるも、風が強すぎて十分前後遅れる。いろんなものが飛んでいるのが駅のホームから見える。水滴が渦を巻くように飛び交う(誇張表現でなく)。
16:20
超安全運転で電車が実家最寄の駅に到着。電車から降りた瞬間横殴りの風に含まれる水滴に襲われる。かなり痛い。傘が一瞬で昇天する。濡れたくらいでスーツはダメにならないだろうし、と、ずぶ濡れになりながら安全歩行で帰宅。前傾四十五度の姿勢で歩く(誇張表現でなく)。
16:25
雨戸が全然閉められていないので家に誰もいないのかと思いきや、よく見ると兄の部屋だけ閉まっている(何やってんだあんたは)。スーツというか水と布地の塊を脱ぎ捨てて雨戸を閉めて回る。干す。鞄の中身を緊急避難。

とりあえず現状はこういう感じで。眼鏡が飛んだとかいうベタなオチもなく、携帯も濡れた割には無事だったのでひとまずはよし、と。問題は明日のゼミに出席する気が合衆国大統領選のブッシュ氏かケリー氏のどちらでもない候補に投票する有権者の割合くらいに低くて(国外の政治に興味はないという方のための 参考ページ )、つまりどういうことかというと外出たくない。かなり。死ぬ。今出たら死ぬ。

参考ページとしてリンク貼った先が一晩で 404 Not Found になるとは思いもしなかったので Google キャッシュ から引用して貼り付けておくことに。

もし今日が投票日だったらどの候補に投票しますか?(投票する可能性が高い有権者793人の回答)
ケリー民主党候補
49%
ブッシュ共和党候補
48%
ネーダー候補
1%
もし今日が投票日だったらどの候補に投票しますか?(登録有権者941人の回答)
ブッシュ共和党候補
48%
ケリー民主党候補
48%
ネーダー候補
1%

そうだネーダー候補だ。今検索するときに「ブッシュ ケリー レーダー」とかで検索したからページが出てこないとかそういう。あああ。

2004年10月19日

中原中也と通販と取り寄せ

前回再燃した計画 がようやく終了して、何となくそれっぽいようなものが出来上がったように見えなくもない様相を呈してきたかのようであると言えなくもない雰囲気であるというか。

結果的に 140 弱までファイル数が膨れ上がったことは実に遺憾というか、PHP 利用して作業量効率上がったはずなのに作業量が物凄い多くて大して実感できなかっただけだろうか、とか。

というか、やはりこれは底本を入手するべきだろう、と。当然ながら HTML はデータの劣化なんてしないから間違いなく中原中也の詩を読んではいるのだけれど、間に人を介していることで何かしらバイアスがかかっていないとは言いきれないわけで(これは別に作業をした方の能力だとか価値観がどうのこうの、ということではなくて、間に入る人間が多ければ情報が誤って伝わりやすいということと同じ)、例えば中黒(中点)を複数使用して表現されている箇所は本当は三点リーダを使用してあるんじゃないか?とか、そういう疑念めいたものが払拭できないので底本を入手するべきでは、という。

で、いくつか書店を回ったのだけれど、それらしき書籍は見つからず。Amazon で検索 するといろんな出版社から出ているようなのでひとつふたつ見つかってもいいだろうに、と恨めしく思わないでもない。となると、選択肢は少なくとも三つ。

  1. ハンサムな表情を演出しつつ Amazon から通信販売。
  2. 仲間は来ないので独力により店員とのコミュニケーションを乗り越え書籍を取り寄せてもらう。
  3. 諦める。現実は非情である。

とりあえず三番はないとして、(ネットに限らず)通販に対していまいち拭い切れない不安感をこの機に克服するか、全く知らない誰かとの事務的なコミュニケーション(凄い苦手)をこの機に克服するか、というネガティブな選択を迫られるような状況であって。別に人間不信とか対人恐怖症とかではないよ。でも医者に「人間不信だね」とか「対人恐怖症だね」とか言われると多分納得するよ。そうでもないよ。

とりあえず、保留(四番)(最良の選択肢)。

普通にアンカーを貼り間違えていた。十四時間も醜態を晒し続けていた。穴があったら物凄い勢いで入りたい。埋めて欲しい。

改めて読み返すと浮いてるなぁというか、改変ジョジョネタをいきなり持ってきてもわけがわからないと思った。埋めて欲しい。

Amazon へのリンクが切れたりする。こんな感じ でどうだろう(悪いアンカーテキストの例)。

2004年10月16日

ドメインを無断で契約されました

eNom, Inc. を上位レジストラに持つ会社と契約している方には皆影響があるというか関係がある話題なのかも知れませんが、バリュードメインアナウンス によると、eNom, Inc. が別の会社の名義で個人情報などを不正利用した疑いがあるだとか何だとか。

調査結果、この登録を行ったのは「eNom, Inc.」自身であり、「Sipence, Inc.」という別の会社名で行った模様です。

正式なアナウンスはなされておりませんが、「eNom, Inc.」が既存利用者に対して、取得した.INFOドメインを、格安、または、無償で提供するという情報もあり、販売促進効果を狙った行為と思われます。

”無断で”利用者の情報を利用する行為は、明らかに不当な行為であると考えております。また、たとえ、無償で提供するつもりで、利用者の利益を考えた行為であったとしても、勇み足であると考えております。

無償で提供しますよサービスなのでどうぞお使いください、というのであれば、ああそうですかそりゃどうも、なんて返答になるのでしょうけれども、事前通達なしに既に個人情報を流用して取得してしまったというのはなかなか問題じゃないかなぁと思うのですが。法律的にはどうなんでしょうかねこの辺り。詳しくないのでよくわかりませんが(上位レジストラと仲介会社の間でどういう契約になってるのか、っていうのも知らないなそういえば)。というか、junkwork.net を取得・管理代行をしている(この場合は「委託している」?) MuuMuu Domain! では お知らせ でなく 障害・メンテナンス情報 にこの情報が記載されていて物凄くわかりにくいと思いました。これって障害か?上位レジストラの問題ではあるけれども。

全然関係ないけど、Ryoko Hirosue OfficialHomePageURI はどうかなぁと思った。.org ドメインは(場合によっては非営利)組織とか管理団体というイメージが抜け切らないので、いちタレントとしての広末涼子のサイトというより、世界中からヒロスエリョウコさん(年齢・国籍・性別問わず)が集まって何かしでかすイベントなんかのように思える。あと広末絶対髪切るべき。

2004年10月15日

中原中也計画再燃

以前 青空文庫 のファイルを元に、中原中也の詩を Ruby 要素を用いてより厳密に整形しようと 試みた ことがあるのだけれど、インデントの処理の仕方だとかに踏ん切りのついていないところがあって、環境によっては物凄く汚く見えるようになったまま放置していた、のだけれど、何かしら電気的エネルギーのようなものが脳内に収束して自信と活力と明日への希望を物凄い勢いで紡ぎ出したりしたので再度編集してみることにした。要は寝不足によるハイだというだけのことだとも思うのだけれど、どうも頭の中の何かがそう断言することを妨げるのでそうではないということにする。新しい防衛機構か。

というかにわか PHP 知識で「include スゲー」とか言いながら(心の中で)いじっていたら物凄く脳内麻薬らしきものが分泌されてきたりして、もう本当に何だかそういう状態になったりした。どうしてこんなにオイシイものにもっと早く手をつけなかったのか。別に include は PHP の専売特許ではないけれど。

あとはこっそり 403 という今後更新するのかどうするのかもわからないようなやつを改装したりしたのだけれど(というかアクセス数が増えると逆に妙な危機感を覚えるような現状)(逆にね)、リファラに キッズ goo などが残っていたりして、何の教訓もないくせに童話めいた語り口を使って書いた反社会的とも取れなくもないようなゴミ文章 が子供らに読まれてしまった可能性を考えるともう本当に親御さんに頭下げて回りたい気持ちであり年齢制限認証でも設けておけば良かったのだけれど、検索エンジンが推奨年齢だとかをよく考慮して検索するようになるのは何世代先の話かなぁとか、ゾーニングは発信者よりも行うべき人たちがいるような気もするなぁとか、そういう思考の変遷を経て座椅子にふんぞり返るような結果です。

何が言いたいのかわからないのであれば順調な証拠です。何かが。

テンプレート公開(欠陥指摘を促す試み)

テンプレートを公開することで面倒くさがりな Movable Typer(造語)の手助けになろうという浅はかな義侠心と記述の間違いやよりベターな方法を心に秘めた手練れ Movable Typer(造語)に助言を求めようという浅はかな下心からテンプレートを公開などしてみたりするといったそういう方向性というか試みであるというような。

細かい修正を繰り返してこんな感じに落ち着きました。

デフォルトとの主な違い
  • 外部スタイルシートファイル名変更
  • アーカイブページファイル名変更
  • RSS 1.0 / RSS 2.0 ファイル名変更

以上の点を修正すれば面倒くさがり Movable Typer(造語)にも利用可能なテンプレートであるはずだし、XML マニアおよび PHP マニアおよび構造化マニア(そんなのいるのか?)にとっては構文エラーを探索し発見し通告し修正させるまたとない機会でありまた程よく時間を無駄に潰せるまたとない機会でありこれみよがしな時間の浪費にはうってつけであるのでそのような残念な結末を望んでいらっしゃる方はぜひダウンロードして利用し破棄し再利用するといいと思います。

公開したファイルではインデントとかしてますが実際はフラットな状態で使用していますというかフラットな状態で公開したら構造がわかりづらいよねとか思ったんですがこれこそ余計なお世話なんでしょうというか。

というかこれのために(?)、RSS 1.0 / 2.0 のファイル名を変えてしまいましたよごめんなさいね、と。もしあろうことか万が一にも RSS をアンテナやら WWWC やら Live Bookmark やらに登録していた人がいたらごめんなさいね、と。あまりいないだろうけど。

mixi に読ませてた、危ない危ない。危ない?危ないか?

2004年10月12日

秋日狂想

「人材派遣会社のリクルート~」とスポンサーの名前を読み上げる地下鉄の車内で、人材派遣会社というものがあるのならば人材回収会社というものがあっても良いのではないか、という着想を得るに至った。つまり人材を派遣する会社であるリクルート何某の対極に位置する業種であって、人材が足りなく営業が思うように行かず困り果てた営業主にマンパワーすなわち人的資源を供給する業者の対極ということはつまり、人材が足りなく営業が思うように行かず困り果てた営業主からさらに鬼のような意志をもってマンパワーつまり人的資源を搾取する御上の不遜な態度をなぞらえた企業とかそういうことではなくて、人的資源が余りその持って行き場目のやり場に困る中学生のような初心さでリストラを敢行できないでいる営業主からその余った人的資源を引き受けるとかそういう企業のようなことであって、これは人材派遣会社との連携によって人的資源の循環を潤滑に行うことが可能であるし、円高ドル安の煽りを受け輸出業においても若干の経済利益を確保することが可能であるとの見通しも立てられることだし、病める現代社会において隙間産業として新たな立脚点を得ることも可能であるのだけれど、よく考えたらリストラ寸前窓際社員を一手に引き受けても有能な派遣社員として再教育するには相当のノウハウも必要であることだし、優秀な人材を引き抜くのはむしろヘッドハンティングという格好の良い名称が米の国の人によって確立されてもいるので、隙間産業どころか「隙間に侵入 → 圧死」というようなことになりかねないのでやはり素人は大人しく見守るのが妥当であり、青年実業家なども大変であってテレビドラマで見られるその華やかさとは銀座のお水系の人くらいに実態との差が浮き彫りになるのではないかと思った。

市の美術館が予想外のお休みであったのでリキテンスタイン展を断念して、ラケル のオムレツで満足したということにして大人しく帰宅する。くだらないことはたくさん考えられるけど真面目なことはあまり考えられないこの頭は二十年くらい後には機能障害とかそういう認定を受けないだろうかとちょっと考えて寝る。

ラケルのサイトは初めて見たのだけれど、会社概要のような情報を「プロフィール」として提示しているのはなかなかに avant-garde つまりアバンギャルドであるなぁと思った。以前のラケルパンは胡桃が中に入った丸い 10cm 径のものがふたつだったように思うのだけれど、今日は 15cm 径の普通のパンで若干残念というかメニュー変わったの?という感じで若干残念だった。

2004年10月11日

オズ(Return to OZ)

物凄く幼い頃、というのは年齢的肉体的に児童と呼ばれる段階の直前のことを意図しているのであって決して精神的に未熟であるだとかそういうことではないし実際今も幼い面は少なからずあるのでそのような表現は本来極力避けたいのだけれど、多分五歳くらいの頃にとても好きだった映画。を、十何年振りかに観た。夜中に突然観たくなって、そういえば VHS テープがあったはず、と思い深夜の物置へ足を運ぶ大学生というややホラーな展開ながら特に何もなかったので普通に観ました。

記憶の中ではとてもよくできた映画ということになっていたのだけれど、やはり少なからず美化されているもので(制作された時期が時期ということもあるけれど)今観れば当然見劣りするように思える部分が多い印象。古き良きディズニーアニメを何とかやっと実写でやってのけたみたいな。ビジュアル的にもかなりキていて、頭すげ替え王女(どう見ても王女なんて年齢じゃないし)や両手両足車輪のゴロツキや勢いで置物にされるまで巻き込まれる大鹿の頭の剥製や女の子用の赤い靴はいた石のおっさん(途中で灰色の人間になったりまた石になったり)と濃いキャラクターだとか、木に実るブリキ缶(ランチの木?)やその中に包み紙に包まれて入っているハムサンドだとか、もうとにかく唯一無二。いわゆる「オズの魔法使い」も原作も知らないので、もしかしたらこれが当たり前の世界観かも知れないというか。そういう。

「オズの魔法使い」を知っている人(題名だけ聞いたことがある、とか含む)は多いように思うけれど、あまりこの映画を話題にしている場面を目撃したことはなくて何となく検索してみたら、たのみこむで DVD 発売切望されて いたり、ヘザーさんに英語の教材的に扱われて いたり、Ama zon カスタマーレビューでレビュアー全員に五つ星をもらって いたりで、どうやら知る人ぞ知る的な位置付けの様子。

映画自体には関係ないですが、うちの両親が映画(主に八十年代の)を録画したテープが五十本くらい(もしかしたら三十本かも知れないし、八十本かも知れない)あってその中に含まれていたのだけれど、こういう映画ばかりでなくメインストリームな映画ばかりだったら今の嗜好ももう少し変わっていたのかなぁとか。スプラッターによる教育のおかげで現在ホラー好きな感じになっていてまぁ結果オーライとかそういう感じではあるんですが。オーライって物凄い久し振りに使った。十何年振りくらい。

2004年10月09日

メメント

劇場で観たかったのだけれど諸事情により観られなくて、DVD レンタルが開始されてから二回くらい借りて、ワゴンセールで VHS が二百円くらいだったので結局購入。また久し振りに観た。何度目か。

観る度に「リワインドでない(時系列に沿った)映像はどんな風だろう」と思うのだけれど(恐らく実際の撮影は時系列に沿って撮影されているだろう、とか。ポラロイドの走り書きや映像のつなぎ目から見ても)、多分その元のフィルムを一度観てしまったら物凄く味気なくてつまらない映画だと感じるようになってしまう気がする。この方法でこのストーリー、というのがこの映画たる所以であって。よくよく考えながら観るといくつか設定に穴があって(確かそれはクリストファー・ノーラン自身が オフィシャルサイト で言及していたような)、けれどそれを実感させる間もないほど切迫した映像であるように思えるのは、観る側がレナードに思い切り感情移入できるからであって、その仕掛けはやはり「右も左もわからない」のが観客だけでないという設定が一役買っている、と。

原因を知らずに結果を知ることは、結局のところ結果を知らずにいるのと大差ないことだ、ということを実感する映画。何度も何度も。最後のシーン(時間の流れ的には冒頭のシーン、ということになる。ややこしい)でのレナードの台詞はやけに象徴的で、それはそれとして哲学ぶった顔をして受け止めればいいのだけれど、左胸に "I did it" だか "I've done it" だかの刺青を入れたレナードと妻が抱き合っているシーンをどう解釈したものか毎回困っている。そのまま受け止めればいいのだろうけれど。

あとはサミーの妻(架空の人物)が数十年後の Björk に見えて仕方がないとか。あとポラロイドは振らない方がいいそうです。

2004年10月07日

FOAF を書いたり .htaccess をいじったり

FOAF を書いてみた。二回目。というか書き直してもあまり変わらなかった。中身の薄い人間なのでどうということはないです。

で、アサノさんFOAF ではスタイルシートが使われているようなので「へー XSL 使えるのか、なら使ってみるか」と使ってみたけれど普通に使えなくて、拡張子を .rdf から .xml にしてみたところ使えたのでこれはメディアタイプ云々の問題だな、最近こういう場面によく直面する(ってもニ・三回)のはしっかり勉強しとけよとかそういうことだな、とか思ったものの XSL の文法を面白いくらいに忘れていたため割と延期の運びとなりました。というか XML の知識が物凄い中途半端なことに気付いた。という収穫がありました。

あとふらふら検索して漂流していたら index.rdf の MIME type って何が適当? という記事があったので、どうせなら最近得た付け焼き刃の知識をフル活用して .htaccess で振り分けとかしてみよう、と。

.htaccess
AddType "application/xml; charset=utf-8" .rdf

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_ACCEPT} application/rdf\+xml
RewriteCond %{LA-F:REQUEST_FILENAME} \.rdf
RewriteRule .* - "[T=application/rdf+xml; charset=utf-8]"

つまりは application/xhtml+xml と mod_rewrite の application/xhtml+xml を application/rdf+xml に、text/html を application/xml に、.html を .rdf に、という三点の書き換えのみであって。application/xml と text/xml では何か差があるのかな。XHTML Media Types覚え書き というページによるとデフォルト charset が RFC3023 によって設定されているかどうかという違いのみ。XML 文書での MIME 型の位置附け に詳しい言及がありそうですが眠くて気力がわかないので後日読む予定、ということのメモ。

text/xml

前提智識を持たない人であっても「素のまま」で読める XML 文書。 http ヘッダなどで文字符号化方式を明示されていない文書は、強制的に US-ASCII と見倣される (XML 宣言中に明示することで融通を利かしてくれる処理系は存在するだろうが、本来は許されない)。

application/xml

前提智識が無い人が「素のまま」では理解できない XML 文書。 http ヘッダなどで文字符号化方式を明示されていない文書でも、 XML 宣言中で明示されているか、あるいは UTF-8/16 で記述されていれば、正しく処理が出来る。

そのものずばり書いてありました。

2004年10月05日

カテゴリーアーカイブテンプレート書き直し

今のような方向性でこのままエントリーを書き続けていくと(エントリーごとに小さい画像を貼り付けるだとか、もっと根本的な点では背景画像の繰り返しなどを考えると)、もう少しエントリーが増えてしまったら IE つまり UA 業界を席捲しイラク戦争時の二世アメリカ大統領に対するアメリカ国民の支持率ほどの高数値で最も利用され今となっては CSS を駆使するウェブマスターすなわちサイト管理者の頭痛の種でしかないゲイツブラウザなどでは物凄いスクロールが重くなってあまり喜ばしくない事態になるというか既にどのページを見ても IE では重いという驚愕の事実を避けては通れないのだけれど、せめてもの人道的配慮というような雰囲気のアレでもって何とか軽くできないか、ということをちょっと真剣に考えてみた。恐らくは半透明 PNG をテキストの背景に敷き詰めていることが原因なのだけれど、これを取り払ってしまってはハッタリの効かない見てくれになり実に貧相な中身であるということがものの見事に見破られてしまうのであまり喜ばしくない事態になるというか既に既知の事実であるから割とどうでもいいかとも思った。

要はこの PNG が繰り返されすぎなければ多少は軽くなるのではないか、という。というわけで、エントリーがアホみたいに増えても描画面積がアホみたいに増えないようにすれば良いわけで、それはつまりエントリーひとつが増えるにつれ背景画像面積が領域を増すことの比例定数みたいなそういうアレを多少なりとも減らしていけば焼け石に水となってスクロール時などにおける重さはやや軽くなるかも知れないということである、と。で、どうしたかと言うと、(カテゴリーページのアーカイブだけ試験的に)アーカイブページにはそのカテゴリーの最新三件のエントリーだけ全表示させ、残り(カテゴリー内全エントリー数から最新三件を除いたエントリー)はエントリータイトルと概要を定義リストで表示させるようにしましたよ、とか。そういう。それだけ。

要するにどういうことか、というのはソースを見た方が早いかも。

従来のカテゴリーアーカイブテンプレート(部分抜粋)
<div id="main">
	<h2>Archives</h2>
	<MTEntries sort_order="ascend">
	<$MTEntryTrackbackData$>
	<div class="body">
		<div class="entry_header">
			<MTEntryCategories><h3 id="a<$MTEntryID pad="1"$>" class="category_<$MTCategoryLabel$>"><a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$></a></h3>
</MTEntryCategories>
			<ul>
			<li class="entry_category"><MTEntryCategories glue=" : "><a href="<$MTCategoryArchiveLink$>?<$MTCategoryCount$>"><$MTCateg
oryLabel$></a></MTEntryCategories></li>
			<li class="entry_date"><$MTEntryDate format="%Y-%m-%dT%H:%M:%S+09:00"$></li>
			</ul>
		</div>
		<div class="entry_body">
			<$MTEntryBody$>
			<MTEntryIfExtended>
			<div id="entry_extended">
				<$MTEntryMore$>
			</div>
			</MTEntryIfExtended>
		</div>
		<div class="entry_footer">
			<MTEntryIfAllowComments>
			<h4><a href="<$MTEntryPermalink$>#comments">Comments <span class="count"><$MTEntryCommentCount$></span></a></h4>

			</MTEntryIfAllowComments>
			<MTEntryIfAllowPings>
			<h4><a href="<$MTEntryPermalink$>#trackback">TrackBack <span class="count"><$MTEntryTrackbackCount$></span></a></h4&g
t;
			</MTEntryIfAllowPings>
		</div>
	</div>
	</MTEntries>
</div>
書き換えたカテゴリーアーカイブテンプレート(部分抜粋)
<div id="main">
	<h2>Archives</h2>
	<MTEntries sort_order="descend" lastn="3">
		<$MTEntryTrackbackData$>
		<div class="body">
			<div class="entry_header">
				<MTEntryCategories><h3 id="a<$MTEntryID pad="1"$>" class="category_<$MTCategoryLabel$>"><a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$></a></h3>
</MTEntryCategories>
				<ul>
				<li class="entry_category"><MTEntryCategories><a href="<$MTCategoryArchiveLink$>?<$MTCategoryCount$>"><$MTCateg
oryLabel$></a></MTEntryCategories></li>
				<li class="entry_date"><$MTEntryDate format="%Y-%m-%dT%H:%M:%S+09:00"$></li>
				</ul>
			</div>
			<div class="entry_body">
				<$MTEntryBody$>
				<MTEntryIfExtended>
				<div id="entry_extended">
					<$MTEntryMore$>
				</div>
				</MTEntryIfExtended>
			</div>
			<div class="entry_footer">
				<MTEntryIfAllowComments>
				<h4><a href="<$MTEntryPermalink$>#comments">Comments <span class="count"><$MTEntryCommentCount$></span></a></h4>

				</MTEntryIfAllowComments>
				<MTEntryIfAllowPings>
				<h4><a href="<$MTEntryPermalink$>#trackback">TrackBack <span class="count"><$MTEntryTrackbackCount$></span></a></h4&g
t;
				</MTEntryIfAllowPings>
			</div>
		</div>
	</MTEntries>
	<MTEntries lastn="1" offset="3">
		<div class="body">
			<div class="entry_header">
				<MTEntryCategories><h3 class="category_<$MTCategoryLabel$>"><$MTCategoryLabel$> Archive</h3></MTEntryCategories>
				<ul>
				<li class="entry_category"><MTEntryCategories><a href="<$MTCategoryArchiveLink$>?<$MTCategoryCount$>"><$MTCateg
oryLabel$></a></MTEntryCategories></li>
				<li class="entry_date"><$MTEntryDate format="%Y-%m-%dT%H:%M:%S+09:00"$></li>
				</ul>
			</div>
			<div class="entry_body">
				<dl>
				<MTEntries sort_order="descend" offset="3" lastn="10000">
				<dt><a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$></a></dt>

				<dd><$MTEntryExcerpt$></dd>
				</MTEntries>
				</dl>
			</div>
			<div class="entry_footer">
				<h4><a href="#header">このページのトップへ</a></h4>
			</div>
		</div>
	</MTEntries>
</div>

lastn="10000" とか嘘くさい数値を入れているのは offset 使用時に lastn が必須だから、ということに対するいかにも頭の悪い対処策であってあまりお勧めではないというか。PHP での問題は解決している ので MTPaginate でも入れてページ分割すれば良かったのだけれど、1 だの 2 だの All Pages だののマークアップは ol かなぁしかし数字だけのナビゲーションというのもまた微妙だなぁとか面倒なことを考えるくらいだったら適当にテンプレート書き換える方が手早く済むとかそういうことであって。どうでもいいけど MTPagenate というミススペルのページが意外に多くてというか自分で検索したときにスペルを間違え「どうして配布元のページが引っかからないんだろう」と悩んだなどという間抜けな行為を自分では笑えないなと思った。

よくよく考えたらアーカイブページでは追記(extend)内容も全表示させているので結構重くなる傾向にあるということであって、これも何かしら対策が必要だと思った。というか表示させなければいいのだけれど。

どのみち IE は半透明 PNG に対応していないので IE のみ背景画像を読み込ませない(CSS で import 時にあれやこれや小細工というかメディアタイプ指定)ようにすれば万事解決っぽい雰囲気であったけれどもはや分割してしまったしまぁいいかと思った。面倒くさい。

2004年10月04日

アイ, ロボット

アイザック・アシモフの同名小説を原作に映画化されたのかと思いきやどうやらそうではないらしいという非常に紛らわしく傍迷惑で傲岸不遜な悪の権化たる映画で、その所業たるや魚面のロボットを大量出演させて思い切り破壊したり壁に打ち付けて破壊したり頭を撃ち抜いて破壊したり車で轢いて破壊したりともうとにかくロボットを破壊しまくる映画。破壊されまくるロボットは皆 CG だろうから同情の余地も「うわあ痛そう」といった感情も湧かず、この点に関しては「あれはロボットなんだよ」という共通認識をもってして映画内外を問わず広く共感を呼ぶことに完全に成功していると断言しても過言ではないように思われる。

というか別にそこまでわけのわからない映画ではないのだけれど、コアな SF ファンにはやっぱり物足りないだろうなぁという点はいくつかあって、例えばサニーが他の NS-5 よりも密度の高い合金を素材に使っているのであれば当然総重量およびボディバランスは著しく変化するわけで(まさかあの半透明の外装甲だけ別の金属ですよ、なんてことでもないだろうし)、だとしたら全く同じかむしろ上を行く運動性能でのアクションシーンはちょっと不可解では、とか。という、割と一般的な SF ファンにも浸透した技術的な限界などを物凄い勢いで投げ出しているのはやっぱりエンターテイメントだから、ということなのだろうけれど。立場と趣向を変えた "ターミネーター" かなぁ(ヴィキ = スカイネット、ってちょっと乱暴ですか)とも思ってしまったのは中身が使い古されたネタ・テーマを焼き直したものでしかないからか、とか思いました。あと普通にバイク乗るときはヘルメット被らないの?とか。あと登場人物の発言が短絡的過ぎて萎えるシーンとかありました。ロボットを "clockwork" と表現する発言があって字幕には「機械仕掛け」と表示されていたように記憶しているのだけれど、向こうの人は日常的にこういう使い方をするんだろうか。"Clockwork Orange" が機械仕掛けのオレンジだったらどうだろう。

絵的には気持ち悪い NS-5 の顔以外は結構まともで、ウィル・スミスの乗る Audi のデザインとかは最高でした。あとあれだけたくさん細長いのが出てくるのは "スターウォーズ エピソード I" の某シーン以来だなぁ、とか。つまり、それなりに楽しめる映画でした。

ふと気になって確認してみたらやはりというか。

clockwork というのは「時計仕掛け」でなく「ぜんまい仕掛け」が正しい和訳(概念?)で、clock という英単語から想像する時計よりもさらに小さい単位での仕組みによるものという感じのようです。でも like clockwork で時計仕掛けのようにとなるのはちょっとどうかと思う。like clockwork = clockwork のように、であるから「ぜんまい仕掛けのように」となるのが正しいというか筋の通ってる訳ではないんだろうか。とか、ごく一般的な辞書をもとにあれこれ展開するような話題でもないよ、と。

2004年10月01日

PHP の header 関数であれやこれやの続き

Another HTML-Lint に関するエントリー を書いた後に 真琴さんアドバイス を頂いていろいろと試みてみた。のだけれど。

test1.php は header 関数を同一ファイル内(test1.php)に全て書いたもの、test2.php は header 関数を別ファイルに書いて include で読み込んだもの。中身は同じものなので同じ挙動であることを期待していたのだけれど、Mozilla Firefox では test2.php を開いたときに XML パースエラー(外部実体の初めに XML 処理命令がない)と出る結果に(IE ではどちらも text/html として読み込むことが可能)。include で XML ファイルをあれこれするときには何かしら必要なのか、と、また必要部分だけ最低限勉強して使おうとしたしわ寄せが。XML 処理命令というものを調べてみるも スタイルシート関連の文書 が出てくるし。わかりません。

別のファイルに書いて使用しなければいけないわけではないので(管理が面倒ではあるけれど)、このまま実装完了ということで使ってしまっても良いのだけれど、何となく気持ち悪いのでまた先送りということで。あああ。

前の記事 でメディアタイプがマズイだとかは、もしかしたら .htaccess が何か問題だったかなぁと今さらながらに原因が思い浮かぶも、今度は今度で別の問題。

test1.php
<?php 

ob_start();

$accept = $_SERVER['HTTP_ACCEPT']; 
$ua = $_SERVER['HTTP_USER_AGENT']; 

if (eregi("Opera", $ua)) { 
    header ("Content-Type: application/xhtml+xml; charset=UTF-8"); 
} elseif (eregi("Another_HTML-lint", $ua)) { 
    header ("Content-type: application/xhtml+xml; charset=UTF-8"); 
} elseif (ereg("application/xhtml\+xml", $accept)) { 
    header ("Content-Type: application/xhtml+xml; charset=UTF-8"); 
} else { 
    header ("Content-Type: text/html; charset=UTF-8"); 
}

ob_end_flush();

?>
<?php echo '<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>'."\n" ?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
<head>
<title>test</title>
</head>
<body>
<p>testtesttest</p>
</body>
</html>
test2.php
<?php include_once("header.inc");?>
<?php echo '<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>'."\n" ?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
<head>
<title>test</title>
</head>
<body>
<p>testtesttest</p>
</body>
</html>
header.inc (test2.php に include させるファイル)
<?php

ob_start();

$accept = $_SERVER['HTTP_ACCEPT']; 
$ua = $_SERVER['HTTP_USER_AGENT']; 

if (eregi("Opera", $ua)) { 
    header ("Content-Type: application/xhtml+xml; charset=UTF-8"); 
} elseif (eregi("Another_HTML-lint", $ua)) { 
    header ("Content-type: application/xhtml+xml; charset=UTF-8"); 
} elseif (ereg("application/xhtml\+xml", $accept)) { 
    header ("Content-Type: application/xhtml+xml; charset=UTF-8"); 
} else { 
    header ("Content-Type: text/html; charset=UTF-8"); 
}

ob_end_flush();

?>

ということで、XML 宣言そのものを省略してみた test3.php はしっかり動いているようですよ、と。charset を Shift_JIS や EUC-JP にする予定はなくて、多分そうすることのメリットもないので UTF-8 で決め打ちなら XML 宣言省略で解決できるよ、と。とりあえず一区切り。

ああ、確かに DOCTYPE 宣言の前(ソースの一番頭)に半角空白入ってるなぁ。何だろうこれ。

あれ、よく考えたら XML 宣言を header.inc に入れてしまえばいいだけなのでは……後で試してみます。

無事解決。DOCTYPE 宣言の前には謎の半角空白は残っているけれど。