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インスタントラーメン概論

昭和三十三年八月末に 日清食品 から世界初の即席麺(インスタントラーメン)である チキンラーメン が発売されその後も国民的な人気を得つつ現在に至っていることは、日本国民として「今の内閣総理大臣は誰?」と同じレベルでの常識であると思うのだけれど、というか上記の情報はたった今有能なる検索エンジン Google によって弾き出された検索結果によるので全然知らなかったものの今の内閣総理大臣が誰かは知っているのでセーフだと思った。

十数年も食しているチキンラーメンは未だに飽きない素晴らしい製品だと思うけれど、昨今(というか数年前)からインスタントラーメン市場はかなり面白いことになっていて、日清ラ王 の「待たなくても食べられる」というシステムは実に画期的であったためその後多くのフォロワーを生み出したことは周知の事実であるだろうけれど、それに輪をかけた奇妙な「即席」麺が市場をにぎわせていることは実に興味深い。例えば、日清 Goota がその典型的なもので、即席麺でありながら(ラ王と同じシステムなので待たずにすぐ食べられるのだけれど)「あらかじめ温めておいてください」と書かれたレトルト食品(具)が同梱されていて、最初は「工場出荷時にどこかのラーメン屋に出すものが紛れ込んだのかな」と思ったり思わなかったりしたほどだった。

待たずに作れる麺に対して、数分間かけて具を温めるとはどういうことか。これが待つ麺であれば同時進行で問題ないのだけれど、あらかじめ具だけ温めるという奇妙な行動と、すぐに出来上がる麺とのタイムラグが実に微妙な食欲の煽り方をするので、若干意欲は失せたりすることがある。つまり、そこまで手間隙かけるのであればもうちょっと即席感の薄いインスタントラーメンを食べるか、近所のラーメン屋くらいには出かけられるのだ。インスタントという枠組みの中でそれから大きく外れるような試みは、まるで相撲取りがちゃんこ鍋よりもプロテインに頼るようだと思った。わかりにくすぎて自分でも同意できない例えだけれど。

ということを考えているうちにお湯が沸くので、ラ王を食べてこようと思います(日清食品を大プッシュしているように見えるけど回し者なんかじゃないよ決して!)(回さなくても困らないしな)。

ラ王もレトルト食品入ってました……温めないけどね。というか液体スープの油が固まるのでそっちの方が温める必要があると思いました。

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Last modified : 2006-05-12T18:57:39+09:00