三月七日から九日にかけて、ゼミで二泊三日の卒業旅行兼研修(建前)ということで韓国に行ってきました。日付が オーストラリア旅行 の翌々日なのは間違いではなくて、本当にこんなネタっぽい忙しい馬鹿馬鹿しい頭の悪いスケジュールを組みました。死ぬかと思いました。気温差は摂氏三十度にも及んだようです。もはやよく覚えていません。
で、また覚えていることを。都合上疑問符が多いです。
朝 7:05 に
一週間前にも訪れているので出国手続きは物凄く手早く済む。三十分以上だらだらしたあとに搭乗、フライト。機内食は和食だったけれど、やっぱり味はちょっとアレというか、明らかにヨン様ツアーの豹柄スカーフのおばちゃん集団とかで、ああああ。客室乗務員は全員日本人でした。
一時間と少しで韓国、何とか空港着(全然覚えていない)。現地は晴れていたはずなのだけれど、物凄い濃度の霧がかかっていた。ガイドの方は日本語の上手な女性で、カンさん?という方(一度も名前呼ばなかったけどね!)。車を一時間近く走らせ、首都ソウルへ向かう。
ソウルはまさに日本の東京以上の人口密集地帯であり、地震がない国柄から奇抜ともいえる形のビルが立ち並び、士郎正宗的なオリエンタル繁華街まさしくここに、といった様相であった。中国もこんな感じなのだろうか。
午後一時過ぎに食事を取る。言葉が全く通じず、ノンバーバルコミュニケーションの際には一切言葉を発しない店員の人。あと日本と比べると全然愛想ない。あと辛い。あと物価は驚くほど安いけれど多分数百円分くらい誤魔化された。さておき。その後、ミョンドン?のセジュン?ホテルへチェックイン、男性陣(三人)は後から合流することになっていたゼミ教授を待ち、女性陣(五人)はエステへ。
14:30 には合流予定が、飛行機の遅れで 17:00 くらいに合流。連絡がつかず、ロビーで男三人、三時間くらいうろうろしたり眠りこけたりする(迷惑)。途中明らかに怪しい風体の韓国人男性が近寄ってくる。「私日本語勉強してマス」「日本五回行ったことありマス。アタミー、トウキョー、(どこかの温泉街。失念)」「三人?今日来た?」など、たどたどしい会話の後に、おもむろに鞄から名刺大の紙を取り出す。「ピンクサ〇ン」「ソー〇」。明らかに風俗。「男なら!」「二時間、頑張りマス!」の捨て台詞を残し、男、別の日本人観光客の下へ。「二時間頑張ります」はこの旅行中の流行語大賞を獲得。
教授らと合流、エステ組も戻り、焼肉を食べに行く。これが美味い美味い。牛肉も豚肉も美味い美味い。岩塩で食べるのが結構イケる。Prime というビールが日本のものに比べて口当たりがよく美味しく感じたのだけれど、今検索してもそれらしきものが拾えず。ちゃんと細かく見ておくんだった(真琴さん とか普通に知ってるだろうか)(指で王冠が外せるやつです)。あと向こうの焼酎は口当たりがいいので飲みやすいのだけれど、何気に頭に来るのでクラクラした。とにかく肉は最高でした。
夜の街へ、11:30 くらいに繰り出す。東大門?という歓楽街ぽいところで買物。どうやらこの街は新宿+歌舞伎町的な位置付けであるらしい。深夜であるにも関わらず大音量で何かイベントを開催していた。
その後コンビニ(LG25?とかいうチェーン)で食糧(主にスナック菓子)とアルコールを買い込み、ゼミと称しつつ人生相談など、具体的には修学旅行的トークを繰り広げる。午前二時くらいまで続く。
翌朝、朝食に韓国の一般的な食事であるらしいお粥を食べに。小豆お粥とかそういったものを頼んだら、出てきたものは本当に小豆の味しかしないペースト状のものだった。伝統的お粥と現代お粥というものがあるようで、伝統的な方は結構アレらしい。かぼちゃお粥を頼んだ人と黒胡麻お粥を頼んだ人はともにグロッキー。どちらもペースト。ていうか大き目のラーメンの器にいっぱい入ってるくらいの量で普通に無理。ていうか別の机に座った日本人客には「伝統的お粥は口に合わないだろう」と店員が進言していたのだけれど、何も言われなかった。精進するべき顔付きであったのだろうか僕らは?食後の杏茶みたいなのは美味しかった。
朝市みたいなところへ出かける。ホットック?ホッタクン?とかいうようなそういう食べ物を食べる。ホットケーキミックスにハチミツとシナモンを入れて焼いたようなもの。五十円くらい。ホットック?とホッタクン?は油で揚げたかどうか、の違いがあるらしい。美味しい。
ニセモノブランドバッグ店への呼び込みが「ニセモノばっかりだよ」と。これは逆効果ではないか。というか誰に教えてもらったのだろうか。
その後タクシーでキョンボックン?という、古城みたいな観光名所らしきところへ。が、定休日。
とりあえず観光客らしく、記念写真を撮って帰る。他にも観光客は何人かいて、日本だったら定休日とかないんだろうなぁ、と思ったりする。そうでもない?知りませんが。
韓国の昔の建築家は派手好きなんですねっていうかところどころ雪が残っていて寒かった。しかも定休日だ!
歩いて近くの店まで行き、サムゲタン?を食す。鶏肉、柔らかい。フライドチキンも食べる。鶏肉、超絶柔らかい。でもトマトケチャップがちょっと辛いのはやはり韓国であるなと思った。あと、食前酒でわさびっぽい味のお酒が出て(焼酎)、朝鮮人参か何かと聞いたけれど詳しくは忘れた。サムゲタン?に入っている朝鮮人参は苦かった。
ここで教授らが一足先に帰国、タクシーでホテルへ向かう際にタイヤキを買って食べる。店のおばちゃんが物凄い良い人で、日本語一切しゃべれない(こちらも韓国語しゃべれる人が帰った)のだけれど、ナンデムン?(南大門)とかトンデムン?(東大門)とかキョンボックン?とか、知っている単語があるというだけでお互い嬉しそうに大笑いする。言葉のない異文化コミュニケーション。ノンバーバルコミュニケーション。
南大門に行った覚えがあるのだけれど(朝?)、いつ行ったのか思い出せない。あとこの日の夕食は何食べたっけ?タクシーでいくらか上乗せされたことしか思い出せない。
タクシーで思い出したけれど、一般タクシー?と模範タクシーというものがあって、後者は日本語か英語がしゃべれて若干高い。と言っても一般タクシーは 160 円から、模範タクシーは 400 円からなので、日本からすれば全然安いのだけれど。韓国語しかしゃべれないドライバーだと文句のつけようもないから、模範タクシーが良いと思った。
朝からインサドン?へ。伝統的工芸品めいたものを売っている地区。
朝食がまだだったので(ホットック?を食べたけれど)、食べ比べるかということでマクドナルドへ。オーストラリアともね!四番のメニューを注文したかったのだけれど、韓国語で四が言えない。four とかも通じるかどうかわからないし、さてどう注文したものか、と逡巡していると、普通に日本語で案内された。穴があったら入りたいとはあのことであろう。
その後ミョンドン?へ戻り、足ツボマッサージへ。こんなもん別にいいよとか思いながらも、すげえ!を連呼する男性陣。思わず垢すりみたいなやつも買う。
14:00 頃、セジュン?ホテルをチェックアウト。カンさん?に連れられ、免税店へ。事前情報があったから助かったのだけれど、普通の市場より三倍くらい高い。席に座ってキムチの試食会みたいなことをやって、まるで日本の通販番組のようであった。キムチが辛くて食べられなかったので残すと「辛いのダメ?女にも弱いでしょ?」と店員に言われる。真顔で。そうなの?
16:00 頃の飛行機で何とか空港を後に。また霧が凄い。小一時間眠ったらもう日本。近いということは最高だ(オーストラリアは六・七時間所要)。
まぁそういった感じでデスマーチ的卒業旅行週間は終了しました。セントレア開港以来数十・数百万人が訪れているだろうけれど、十日間で二度入・出国した人はそうそういないんじゃないでしょうか、と。
あ、オチはないですよ。本当に。それだけ。