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数独 という、名前のごとく実に孤独な戦いを黙々と続ける半ば拷問のようなゲームがあって、といっても別に世に言うところの罰ゲームなどといった誰かに強制することをゲームなどという語感で弱めて薄めて罪悪感もそのようにあしらったとかではないし、ただひたすらに数字を見つめながらあれやこれやと頭を悩ませる姿は「独」という文字以外に何を用いて表せようかという、まぁそういうゲームがあるのだけれど、昨今若者の間で流行していると噂の Java ™ アプリというか多分そんなに流行ったりだとかはないのだろうけれども世間のことに疎いことを何となく誤魔化せるかのような書き方を試みて失敗したというか、つまり携帯電話用のアプリケーションで数独をプレイしていた、と。

で、これはひたすら数字から数字を連想して数字を書き込むという孤独な作業なのだけれど、略して数独なのだけれど、嘘だけれど、プレイしていてふと気がついたことがあった。何十分もやり込んでいると、数字が色に見えてくる。実際は白地に黒色の文字なのだけれど、なぜか色が見えてくる。そんな気になる。特徴的なところを挙げると 5 は緑色、6 は水色、7 は割と濃い橙色、8 は薄めの橙色……といった具合に。

で、これで思い出したのが、ロシアだかどこかの「物事を忘れることができない男」の話。研究によれば彼の記憶に関する構造は一般人のものと異なっていて、いくつかの感覚を同時に結び付けるものであったらしく、ある音を聞かせたときには味覚が反応した、なんていうデータが残っているとか。

いやだからってどうだってことはないんですが。実際物覚え悪いしね。この記憶力の悪さでそんな特殊能力めいたものを備えているよ的なノリだったら、もうその能力を除外した基礎的なところは鳥頭かという話になってしまうし、それは嬉しくないので、やっぱり一般的な記憶の構造を持っているということで話をまとめる。

とか結論付けてネットしてたら、ある個人サイトのプロフィールの欄を参照したときに一瞬、川魚を焼いたもののような風味が鼻の奥に広がって、これはもう特殊能力というか脳味噌が感覚領域の何かを取り間違えているむしろ欠陥的なアレというか(以下割愛)。

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