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不愉快なテクスト

Folio にて喧嘩を売った結果がどのようになるかやや期待しつつ記事の進行を待ちわびていたりする次第であるわけですが。

対象はいわゆるオンライン小説とか呼ばれるもののうちの純文学というカテゴリのようですが、具体的に引用している個所を脳内変換して読めば他のカテゴリに対しても流用できそうな。というかものの批判だとかそういったものはある程度構造が決まったかたちに整うものだろうと思われるので(前提・具体例・批評、みたいな)シリーズを一通り終えた暁には翻訳版として他カテゴリを対象としたものが刊行されないかなどと無茶な思いを書き連ねつつ。

最近というかまぁ薄々気付いてたような雰囲気ですが、いわゆるオンライン小説にはどうも特殊な表現がいくつかあるようで。その特殊性が書き手の能力的な基準値つまりレベルだとかそういったものに依存するわけではなくて、特定のカテゴリに蔓延するというか。カテゴリならでは、というか。定石というか。まぁぶっちゃけステレオタイプなんですけど。

そんなステレオタイパー(造語)の技法で最近気になるというか根拠のない不快感を覚えるものとして、中途半端な体言止めというか、接続詞や助詞で止めてしまう(読点でなく句点を打つ、ということ)というものがどうも目に付いて目に付いて。「僕はつぶやくように彼女の名を呼んだ。すると。」みたいな。これは引用でなくて今勝手に思いついたんですが。気持ち悪くないですかね。

あとやっぱり椎名某(歌手)的な漢字使いということなんでしょうけれども、「此処」とか「其れ」とか「嗚呼」とか「幾ら」とか、あとは微妙に馴染みのない漢字を敢えて使うとか(「赫い(あかい?)」とか「躯(からだ?)」とか)、なんか、こう。

美辞麗句だとかそういうものが効果的である場面というものは確かに存在するのでしょうけれども、適材適所的な計算もなしにただずらずらと並べ立てて表面上綺麗っぽい雰囲気を演出したところで、本当に書き手も理由を後付けできないくらい空っぽだったら自分が一番空しくならないですかね。

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