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正しい日本語
- Memo
- 2004-07-02T22:30+09:00
思わず吹き出したのは久しぶりであって。
なんかよく「それ以上でも以下でもない」などと言いますが、以上でも以下でもなかったらなんでもないじゃボケぇぇぇぇぇ
あー。言われてみれば。以上ってのはその基準を含んで上位のものを指したりするし、以下ってのはその基準を含んで下位のものを指したりするわけで。
ということです。日本語は正しく使いましょうみたいな。
けれどこの言い回しを額面通りに受け取ってしまうと(というかまさしくそれ以外の何物でもないわけですが)、こういう言い回しを作中で使用する漫画家(週刊少年マガジンで好評連載中)や記者会見あるいはそれに準じたワイドショーでのゲスト出演時において自身の半生を振り返る芸能人などは皆よくわからない存在となってしまうので、ここで好意的解釈例を示すことによってそれらを回避する試みというか。
つまり「それ以上でもそれ以下でもない」という言葉には日本語に特徴的な表現のひとつである省略が用いられているのだと考えられるわけで。恐らく「それ以上で(あり続けること)もそれ以下で(あり続けること)もない」とか、「(毎日)それ以上でも(いられないし、それに加えて)それ以下(という評価を頂くにも値しない状態、)でも(希望は捨て)ない」とか、何かこうポジティブなものがあるのではないのかと思うのです。「(俺って人とちょっと違うところがあるっていうか俺ってオンリーワンっていうかでも)それ(を軽率に見せびらかしたりはしないし)以(前そうやってトラブってるやつもいたけど)上(から見下ろすような態度は良くないよねっていうか)でもそれ(もケースバイケースっていうか TPO っていうか時と場合によるんだけど)以(前トラブってたやつで)下(から見上げるような態度のやつもいてそれも良くないよねっていうか)でも(自分がそういうことされたらまんざらでも)ない(かも知れないなぁ)」っていうか。