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気の良いコンビニの親父

名古屋市営地下鉄東山線高畑駅の三番出口出てすぐ左にあるミニストップは要注意だ。物凄く要注意だ。あそこの店長と思われる六十代前後の親父には要注意だ。

彼は、物凄く腰が低い。物凄く腰が低く丁寧だ。物凄く腰が低く丁寧でなおかつ挨拶をよくする。物凄く腰が低く丁寧でなおかつ挨拶をよくしサービス精神にも溢れている。

「(朝七時半頃、入店)」
「いらっしゃいませ」
「(週刊誌とチョコレート持ってレジへ)」
「朝早くから出勤前にありがとうございます(レジ打ち)お会計 443 円になります」
「(小銭を探して財布をあれやこれや)」
「どうぞごゆっくり時間はありますから」
「(結局五百円玉と一円玉三枚出す)」
「お釣りが六十円になりますお確かめくださいませ」
「(店を出る)」
「どうぞ行ってらっしゃいませ」

実話。
これだけ丁寧語やそういう類の言葉で何度も何度も何度も持ち上げられると自分が皇族か華族か何かそういう生まれつきのお偉いさんであるような錯覚を起こすのは至極当然のことであり、二重尊敬でも使われようものなら全ての客はこの親父の言葉のマジックすなわち営業トークにころりと騙されることも至極当然であってというか騙されている現状であって最近よく朝ご飯をここでお世話になります。

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