Archive

変換中

本当に以前書いた 中原中也のエントリー の通り、ruby を使用した HTML ファイルへの変換を行っているのだけれど、なかなか面白い。面白いというか、勉強になる。

元々あまり真剣に読書する方ではないので(特に昭和期の書物に関しては欠落しすぎ)正字正かなや現在あまり利用されていない漢字について物凄く疎いのだけれど、ルビを振るのであれば嫌でも目に入る部分が多々あるわけで(正字正かなに疎いと言っても自分で使うほど慣れていない、という程度で、一応読むことはできるのだけれど)。例えば「めしひて」なんてのも今はあまり使われない用法だしこういう機会がなければ強烈に脳裏に焼き付いたりはしないわけで。うろ覚え程度には読めても後味の悪いような何とも言えない感が残るだろうし。

いい機会だと思ってちょっと勉強してみようとか思ったり、やっぱり生来の自堕落さでもってその思いを忘却の彼方へ押しやってしまったり。

17:25 追記
もちろん問題もなくはない。

まず一番に困るのが、JIS 水準に含まれていない漢字。含まれているものであれば文字実体参照などを使えば表現できるのだけれど(閲覧者のブラウザで指定しているフォントによっては見られない可能性もあるけれど)、そうでない漢字についてはどうしようもない。既に JIS 漢字表で見当たらない漢字がいくつか出てきてどうするか困っている段階。

マークアップに関しても怪しい部分が多い。例えば「 (全角空白)」を複数使って字間などを調整している場合は CSS の領域だと考えられるので、半角空白に置き換えて word-spacing でも使おうかと考えているところ。「―(全角ダッシュ)」が複数使われている箇所も、それが一文字であるか二文字であるか、はさして重要なものではないと考えたため一文字分に置き換えることにする予定。

で、今困ってる部分。

YAGINOUTA

[#この行の「e」はすべてアクサン(´)付き]

とあるのだけれど、アクサンというのはどれだ?という。

アクサン(accent)はアセント(acento)ではない

 さてではフランス語には3種類もあるアクサン記号

accent aigu アクサン・テギュ(á)
accent grave アクサン・グラーヴ(à)
accent circonflexe アクサン・シルコンフレックス(â)

フランス語には、「アクサン」が三種類ある。中原中也はフランス象徴詩に影響を受けている、ということであれば当然フランス語を意識するのだけれど、原本を目にしたこともなくまたこのように明確な記述がない状態ではどれを使えばいいのか無駄に悩む。

問い合わせれば済むのかも知れないけれど、ローカルでちまちまいじっているだけのものに手間をかけさせるのも気が引ける。さて、困った(フランス語を勉強すれば解決する問題かも知れないけれど、それは選択肢としては一番あり得ない)。

17:40
結局例示されているアクサン「´」の形状から accent aigu かなぁとか推測。フランス語、少しは読める方がいいんだろうか。ジャン=フィリップ・トゥーサン好きなんだけどフランス語勉強するとかそういう気は毛頭ないってのはどうなんだろう。

Comments

Trackback