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KAZE 完全版購入

いやーいつもの良くない習慣でふらりと立ち寄った本屋でこんなものを見つけてしまうとは。普段全然足を運ばないコミックスのコーナーに向かったのも何かの巡り合わせか。みたいな。KAZE 完全版購入。

神崎将臣氏の漫画は「覇王街」から読み始めたのだけれど、同時期に連載中だった(と思う)「KAZE」を読み始めてから本格的にハマった。(失礼な表現だけれど)いい年した大人が青くさいことを真剣に描いてるのを見て、中学生だったか高校生だったか、とにかくそれくらいの年齢だった自分が何かしら熱く感銘を受けてしまうのは多分自然な成り行きだったわけで、でも某週間少年誌みたいに「努力 → 勝利」という簡単な構図は打ち出しはしなくて、頑張ってもダメなこともあるし、それぞれにそれぞれの事情がある人間関係では必ずしも綺麗なだけではいられなくて、どんなに相手のことを思っていてもその通りに自分が動けるわけではないとか、そういう大人の社会の縮図(の単純なもの)を神崎氏の漫画から読み取るというちょっと屈曲した青年期を過ごしてきたわけだから、未完の状態だった「KAZE」の完全版が発売されること(当然ながら完結編)はここ数年ギャグ漫画しか購入していなかった自分にとってとても懐かしく、何か奮い立たせるような、そんな気分にさせてくれるものなのでした。

しかも表紙は寺田克也とはまた豪華な。旧一~十一巻の様式で十二巻を発売して欲しかった、というのもあるけれど、これはこれで多分後々ニヤニヤする要因になるので良かった良かった。「鋼」以降絵柄があまりに変わったので(再発 XENON 含む)、「ブルーバック」は全然読まずにいたのだけれど単行本買ってみようかな。

と思ったら体調崩して休載中とのことで。ゆっくりご養生ください。執筆が遅れて発売が延期になっても楽しみにしてますのでお体はお大事に。

(ファンレター書いてるみたいになってきたな)

15:28 追記
書き忘れたからって何も無理に書き足さなくてもいいんだけども、週間少年マガジンで好評連載中の横文字ベラベラしゃべる頭も時代考証も程度の低い剣客漫画らしき連載の アレ は「るろうになんたら」よりむしろ「KAZE」のパクリっぽい雰囲気をそこはかとなく漂わせつつどうしようもないアレだけれどもまぁ割とそういうことはどうでもいいや。嫌いなら見なきゃいいだけの話であって、実行中なわけで。なら書くなよ。

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