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スモーカーズボイス

学校帰りに駅の近くを通ったら、前方 5m くらいに立つちょっと水っぽいお姉さんと目が合った。手に大量の紙をお持ちになっておられたので、チラシ配りのバイトか、でもそんな水っぽい格好と化粧で大丈夫なのか、そうかそれが売りか、とか考えたり考えなかったりしながらちょっと避け気味に歩いてみたら、

「すいませぇん、あのぉ、雑誌に載せるアンケートなんですけどぉ」

といかにも神経逆撫で目的であるかのようなややダミ声かつ全然敬意の見えない敬語というか全然丁寧でない丁寧語で話しかけられたので、

(あー名前とか電話番号書くと勧誘されまくるやつか)

とピンク色の脳細胞によってコンマ三秒くらいで判断しつつ、向かいから歩いてくる通行人を使ってのスクリーンプレイという迷惑千万な高度プレイでもって失礼インタビュアーとの距離を取ることに成功した。んだけど、

「ちょっと答えて、くれません、かっ!

と背後からどつかれるかと思うくらい強い調子の声と威嚇のためのヒール音が聞こえて本気で震え上がった。蹴られるかと思った。蹴られそうな背中。被アイドル作家。とりあえず書いてて意味がわからん。

それにしてもなんでああいう水っぽい娘ってダミ声だったりするんだろう。やっぱり煙草を吸うからだろうか。あんなもの吸ったところで人生において何のメリットもないどころかデメリットで溢れ返っているというのに。ファッキンシガレット。

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