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ソウ 2

ベストな映画のうちのひとつとして自分の中で揺るぎない ソウ の続編。発売日に DVD を買うというまるでドラゴンクエスト発売日にゲームショップに並ぶ学生のような真似をしているけれど、それだけ期待値が大きかったということでひとつご了承いただきたい(だったら映画館へ行けという話であるけれど、精神的に引き篭もりであるところの僕にはああいった場所が結構ストレスフルなのである)(なのである、とか偉そうな口調で情けないことを吐露する、という、口説きのテクニックとかそういうことではない)(ではない、とか未だに偉そうなのはもう引っ込みが付かないからである)。

良い映画の続編なんて大抵くだらないものだというのが映画通とかの人たちの評価であるようだけれども(スパイダーマンは続編も良いそうだけれど観ていない)(スターウォーズ?)(バック・トゥ・ザ・フューチャー?)(スクリーム?)、まあこの映画も大体そういった区分に入ってしまうのではないかなーといった雰囲気であります。監督が製作に移ってどうのこうの、といった触れ込みもあまり意味がないかなーといった感想であります。低コストのナイス映画をお金かけて続編製作、のダメな例としては CUBE なんかが挙げられるけれど、人によってはそこへ並べてしまうような様相。前作の密度を期待するとちょっとダメっぽい。ネタがある程度バレているから、というのは仕方がないのだけれど、それを認識したうえで続編は製作されねばならない、というか当たり前。

映画単体としてはほとんど成り立っていなくて、前作を観た人をターゲットにしているものの、前作と同じ、といった期待は全く報われない。登場人物の多様化に必然性が追いついておらず、幅・奥行きが広がったというより無駄が増えたという印象。小道具に意味がなく、登場人物の行動に意味・合理性がなく、設定には無理が増えた。アマンダがあまりに無能な行動を繰り返して疑問符は消えないし(というのもまあ追っていけば納得がいかなくはないけれど)、ジグソウもジグソウらしくない(というのもまあ以下割愛)。あとソリッド・シチュエーションというよりソリッド・ロケーションかと思った。これは前作もそうだというか一部のジャンルの映画全般がソリッド・シチュエーションじゃないかとか以下略。

どうでもいいけど「テロに使われた神経ガス」という字幕の背景で tokyo subway とか言っててマニアックだなーとか思った。あとアマンダは物凄い好みの女優なのでナイスだと思った。あと特典でポストカード付いてきたけど要らない気がする。前作の八割分くらい楽しめたのでよしとする。

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Last modified : 2006-05-12T18:57:35+09:00