404

Archive

彎曲人間率直化計画

夜中にふと目を覚ます。

僕は物心ついたときから独りでいる時間がとても好きで、というかそれが自然体であって、好きとか嫌いとかではないのだけれど(好んでそうするのか、と問われると違うような気がするが、そうでないことが長いこと続くのは苦痛に感じることもある)、それでも定期的に誰かと接点を持たなければ何がしかの理由で破綻してしまうんだろうな、などと思ったりする。既に破綻していなければ、という条件付きではあるけれど。独りで食べる夕食が決してダメなものだとは思っていないけれど、誰かとあるいは大勢と食べる夕食というのは、別の栄養を摂取しているように感じることもできる。その程度には感受性を保っている。

何が言いたいかと言えば、要するに一緒に夕食を食べるような間柄の人が物凄い少ないということであるのだけれど、ともだち ずっとともだち ずっとともだちいないというか、友達いない、友達驚くほどいない、死にたくなる事実だが友達驚くほどいない、という三段活用というかますますわけがわからないけれども、要するにそういうことである。誰かに何かを相談されることは多々あったけれど、誰かに何か相談するようなことがほとんどなく、「夕飯おごるからちょっと話に付き合ってくれ」なんて気の利いた台詞のひとつも言えないのである。別に相談しなければならないことを常に抱えているわけでもないからいいのだけれども。ついでに言えば一緒に買い物に行くような間柄の人もいないのである。インターネットやら mixi やら orkut やらで友人が増えたといえば増えたけれど、そんなものはまやかしに過ぎないのだ!電脳空間の仮想商取引なのだ!と微塵も思っていなくて、結局のところ文化的な土台をほとんど共有しない人とはやはり共通認識を持つことが難しく、長い時間あるいは深い関係構築をもってせねば友人と呼べるほどの間柄にまでは発展しないのであり、僕の好きな「独りの時間」と「インターネットにおける活動」という二つの事項は驚くほどに相反しないのである。それどころか、悲惨なまでに融和してしまうのだ。

「独りの時間」にはこのような独白も含まれる。不特定多数の人間に向けた文章の何が独白か、と思われる方もなくはなかろうけれども、不特定で多数な彼らのほとんどは、僕に対して何か働きかけることなどしないのだ(しかし果たして、コメント欄が僕の人生観を変え得るだろうか?)。増してやこのような CMS など使ってしまえば、ぎりぎりのぎりぎりまでこの文章が破棄されない保障などないのだ。そのような、誰かに向けられるかもわからない、誰かが受け取ったかもわからない、そんな文章にどうして人と人とのつながりを期待できようか。

というようなことを、夜中にふと覚めて思う。明日も仕事。に行きたくない。かなりのレベルで行きたくない。仕事に行かないことを仕事にしたい。あああああ。

mixi の ダメ偉人 コミュニティ(偉人の写真に吹き出しをつけて情けない台詞を吐かせるというあまりに自堕落な娯楽を僕が楽しむコミュニティ)の 芥川トピック芥川龍之介 コミュニティ(老若男女芥川ファンが集う会合)に 投下した ら物凄く晴れやかな気分になった。よーし、今日はねず勉だァー!と マサルさん が言っていたことを思い出したけれどどうでもいいよ。

Comments

アサノ

そいや私はイソムラさんくらいの歳にはネット環境なんて無かったけど当時私が考えてたよーな事と全く同じとゆーくらい同じ事を考えてるなあなどと思いつつ今現在はというと mixi も orkut も更にはインタネッツ事情さえも殆ど興味無くなってしまってだがしかしその時得たものがあるから今があるんだよなあと思う私は結局 1 匹狼とゆーか 1 人大好きっこである事をしみじみと再確認している今日この頃ですイソムラさんに会い隊! (長

イソムラ

まあ何と言うかそういう種類の人たちが少なからずいるんですよねというかそんな感じのことであると思います。近いところでいうと例えば cho45 氏も同じ側のはずだ!とか勝手に思っていたり思っていなかったり夜空を見上げたりしています。
こういった僕らの共通点というか、似ているところというか、共感し得るところというか、そういったものが明日の日本を救うのかあるいはダメにしてしまうのか、それはともかく万博会場(跡)で僕と握手!といった風合いであります。

行ってみたいですね島根。というか西日本て大阪と高知くらいしか行ったことがないので(来月あたり九州行きますが)ここらで島根ナビゲーターを抑えておくという(以下略)

真琴

夕飯くらいなら奢られてあげてもいいわよ ? べ、別にイソムラくんの相談に乗ってあげるなんてつもりは以下略。
日程さえうまく噛みあえば九州で迎撃しますよ ?

イソムラ

ツンデレって意外に市民権得てますよね。僕は素直派(派?)なのでそれほどアレしたりはしませんが。フォーマット前の性格なんて予備知識に過ぎないのです。偉い人にはそれが(以下略)(これも十二分にキモイ)。

というアレなんですが、九州何ぞやは取りやめの勢いですよ…。

Post a comment

TrackBack

このエントリーへのトラックバック URI
http://www.junkwork.net/movabletype/mt-tb.cgi/90

Powered by Movable Type 3.2-ja-2

Last modified : 2006-06-21T14:45:51+09:00