ずっと「スイートホーム」だと思っていたのだけれど正しくは「スウィートホーム」であることに気付く。まあ僕の中ではスイートホームということでひとつ。何卒。何かが。
もうこれを観たのはだいぶ昔の邦画劇場的な午後九時あたりからのテレビ放送枠だったと思うのだけれど、僕の中で美化されていながら再見していない(正しくはできない)もののひとつ。他に美化されていた映画ったら オズ とかなのだけれど、だけれどというかまあそういうことなのだけれど、要は多分実際観てみたら「あーなんだ幼目に迫力を伴って見えただけか」程度のことだと思われるというか恐らく実際そうなのだけれど、だけれどばかりだけれど、でもどうしても観たいのだ。もうね、久しぶりに長めの文章とか書こうとするとこれだ。ダメです。
どうしても観たい理由、というのは、これが僕のホラー映画好きの駆け出し部分に位置するもののひとつであり(多分)、いくつかのとても印象的な場面を僕に植え付けているからで、それはトラウマと呼んでも構わないのだけれど、そして恐らくそれは何割かが僕の想像(妄想)力によって補完されているのだけれど、また一定の接続詞に頼るのは日本語を忘れかけている(かといって別の言語が上手く扱えるわけでもない)からなのだけれど、そのいくつかのトラウマチックなシーンを再見したくて仕方がないのである。壁画、光量の足りないライト、暴風雨、変死、いかにも怪しいおっさん、忠告、影、歌いながらウィスキーのボトルを捻じ曲げ、笑いながらそれを見せ合う、子供、いかにも怪しいおっさん、身代わり、変死、子供、おっさんのような身代わり、「君は早く逃げるんだ」、愛情、影、崩れる家。
という感じのそういうあれであるのだけれど、これを気軽に観ることは何だか難しい状況なのであって、とても残念なのである。利権だか何だかの関係で DVD 化がされておらず、VHS でレンタルがされている程度なのである(LD 化はされているらしいけれどこんなものは眼中にない)。レンタル落ち VHS など画質も音質も並以下であろうし手を伸ばす気にもなれない。ので、だいぶ昔に たのみこむ で投票したのだった。ということを書こうと思って長々と書いた文章でありました。
なんかこう、超越しちゃったものに対する主人公らの無力さを描く、という点では正統派なホラーであり以後の和製ホラーの土台であり先駆けであるといえるかも知れません。人のかたちがぼろぼろ崩れるシーンとか、もう絶叫しそうなアレでしたよ。ジェイソンが鉈を振り下ろすのとは全く違う質の怖さ。じわじわと。
あー。観たい観たい。
kawachi
この映画、子供の頃に祖父の家で見て、あまりの怖さに場面が頭から離れず、1週間くらい引きずった記憶があります。特に体が半分切断されたカメラマンが、
・・・いやグロいのでこれ以上はやめておこうとおもいます。あのカメラマンはたしか、古館でしたね。