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2005年07月29日

ハッピー・バースディ

イエスハッピーバースデイ(自分が)。取り立てて誰に祝われるわけでもないので自分で祝うしかない。しかない、ということはないのだけれど、というか、誰にも祝われない状況と自分でしか自分を祝えないような状況と、どちらが幸せでありどちらが不幸であるか。これは実に相対的でシーソーゲームな問題であるといえるのだけれど、考えれば考えるほど面白いくらいに奈落の底へ転げ落ちていく気分を味わえるのであり、しかし場合によってはもはや底へと到達してしまっておりただ気分だけが滅入るという、まあ結果としてはどちらもさほど差がないというか僕自身見分けがつかず、なぜこんな文章を書き始めてしまったのかと後悔が募るばかりだ。

さらにこのような文章を公開するということは、まるで「私は今日がバースディであるのでお祝いしなさいあなたたち」というようないささか人望のないお嬢様キャラのような雰囲気を醸し出してしまうので危険であるといえる。まあ既に僕の場合、乗りかかった船から下りるという器用というかまあ普通誰にでもできる芸当ができないような性根の貧困さであるから、沈みかかっている船であろうと僕はお供します、いや君は残りたまえこの船と一緒に逝くのは私一人で十分だ、しかし船長それでは、これは船長命令だ今すぐ船を下りたまえ、ちょっと待てよあんた一人で何ができるんだ俺が残ってやる、機関士長が残るのであれば自分も、僕も、という何かこう、潜水艦と戦争をテーマにした映画で何か流行ったやつありましたよね。僕は全然観ていないのですが。なぜ僕は観ていない映画の話をしていますか。

よくはわからないけれどそういうことであるので、僕は一回り大人になったといえるのですが、それでもこのような文章を書き続けることは実にあれであるといえますし、まるで「誕生日おめでとうはいプレゼント」的なコメントを求める発想の貧相さが見え隠れするかのようなこの文章というかあれですが、実際のところ現在脳から伸びた神経と指先が結合しているかのような状態であり、夜勤明けに自分が誕生日であることに気付くなどあまりに愚行だと思った。もう僕に言えることなど何もない。