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デイ・アフター・トゥモロー

劇場に観に行っておきながら DVD を購入してしまうという幸せなうちの家族。両親。しかもインデペンデンス・デイとの抱き合わせ販売だったりして、そのうえインデペンデンス・デイは既に DVD 持ってたりしてね。先着一名様に差し上げます。いやもう本当に。

映画として観ておくべきポイントは多分、ローランド・エメリッヒの描く極端に美化されたアメリカ大統領と(ID4 でもそうだったけれど、何か利益享受でもしてるのか?)、小学生にもわかるくらいシンプルでストレートな伏線と、開始後十分程度で現れる物凄い不思議な日本のような国(なんとその国では日本語らしき言葉を使い、日本人にそっくりな外見的特徴を持った住民が現れる)あたりではないか。特に最後の日本みたいな国に関しては、「高級 鉄板焼き 山本」とかいう日本語あるいは中国語を用いた看板(うろ覚え)なんかの配色センス、またその街並みや人々の雰囲気は一見の価値があると言えるのではないだろうか。今確認したので間違いなく 2004 年劇場公開作品なのだけれど、その日本のような国で日本人みたいな名前のサラリーマン(ケンとかそんな名前)の持っている携帯電話がどう見ても 90 年代後半のものであるといったオリエンタルごった煮異国情緒溢れまくりの様相であるとか、またどうにも郷愁感を覚えることの出来ない作りの屋台(物凄いアグレッシブだよ!)あたりのアバンギャルドさはモデルとはいえ現実の日本国にも学ぶべき部分が実に多数存在するのではないかと考えられる。いやでも歌舞伎町とかってあんな感じなのかな。

この映画を観て一番強く感じたことは「日本の映画内のニュース報道とかってどうしてあんな嘘くさいんだろ」ということであったりする。アメリカやその他欧米諸国のテレビ番組を普段目にすることがないから先入観からそう思うのかも知れないけれど、本映画内でのテレビ番組というのは実に「ありそう」な報道だったように思えたのに比べ、日本の映画、例えば特撮映画『ゴジラ』内で被災状況を伝える報道番組がとても嘘くさいのはどうしてなのだろうか。NHK 的な作りのニュースに馴染みがない、ということもあるかも知れないが、『ゴジラ』シリーズのどの作品だったか、デーモン小暮が出演していたバラエティ?番組から緊急ニュースに切り替わるシーンがあったはずだけれど、あのバラエティ?番組も実に嘘くさくて幼少ながらに「うわー」とか思ったことを覚えている。本映画のようにリアルな(雰囲気の)テレビ番組を含んだ邦画というものがあったらぜひ観てみたい、と思った(ていうかそもそもテレビを観てるシーンが印象的な邦画って少なかったりしますか)。

あと、欲張ってテーマをたくさん詰めるとこんなことに、という代表的な例であると思った。

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The Day after tomorrow
  • In my opinion・・・
  • 2005年03月07日 23:14
またまた、ネタ切れのため過去の作品をご紹介します。でも、MY DVDコレクションの中からですけどね・・・で、今回は「デイ・アフター・トゥモロー」です。この作品、...

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Last modified : 2006-05-12T18:57:37+09:00