三谷幸喜脚本、東京サンシャインボーイズの舞台を映画化した作品。制作は 89 年だという驚愕の事実。周知の。知らなかったのは一人だけ(多分)。公開当時はまだ小学二年生とかそんな子供だったわけで。その頃観てた映画なんてドラえもんの何作目かと 13 日の金曜日の何作目かとかくらいで(我が家ではそういうスプラッターな雰囲気の映画をよく観ていて、中学とか入るまで世間ではホラー映画というものがとても市民権を得ているものなのだと思っていたりしたとかしないとか)。
パロディ元とされる「十二人の怒れる男」を観たことがないのが微妙なのだけれど(テレビ用映画『十二人の怒れる男 評決の行方』としてリメイク
されたっていうのはどうなんだろう)、十分に楽しめる良質でよく出来た映画ではないか、と。トヨエツがカッコ良すぎるとか単純にそういうことではなくて、十二人それぞれの持つ個性を十分に活かしつつかつ展開はスムーズでかつそれぞれの行動はそれぞれの性格から矛盾したものではないように見えつつかつナイス演技かつナイス舞台設定かつナイスキャスティングつまりトヨエツカッコ良すぎるとかそういった映画であるのだけれども、これは何を差し置いてもトヨエツがカッコ良いので観たらいいんじゃないかと思った。
日本もその昔陪審員制度を採用していた時期があるらしく(自分が生まれる遥か昔の話なので伝聞)、というか今検索したら正しくは「陪審制度」のようで、響き的には「陪審員制度」の方がスマートなのになあ、と思わなくもないけれど、制度の名前に員とか付いたら「参議員制度」とかちょっとおかしいよねということで万事オッケーと思うことにした。
面白い映画って観終わっても全然疲れません。よね。