総括・2004
嫌だ嫌だとわめいてもあと十数時間も過ぎれば 2004 年は終わってしまうそうです。というかそこまで嫌だ嫌だとかわめきませんけどね。だって 22 歳になってそれはみっともないじゃないですか。21 歳だったらぎりぎりセーフだったかな。だから去年は物凄いぐずりました。嫌だ嫌だと物凄いわめきました。嘘です。ごめんなさい。誰も信じてないか。オゥイェ。今年一年を軽く振り返ってみることで自分に猛省を促すよ。
良かったゲーム・2004
- Ci vilization III
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2004 年というか、もっとずっと前から多分お世話になっているゲーム。面白い。面白いというかやめられない。やめられないから続ける。困った。他のことが手につかない。結構洒落にならない。
文明単位での戦略ゲームで、国家単位のゲームと大きく違うなぁといった雰囲気であるのは、都市を成長させるという内政的な面まで気を回すゲームだということ。敵文明の都市でも支配化に置いて統治することができるとか、植民地獲得して贅沢品確保してウヘヘヘヘなゲーム。でもヌルゲーマーなので高いレベルでは勝利できない。ヌルい。お勧め文明はロシア、皇帝はエカテリーナ。拡張は持ってない。
- STARGAZER
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一年半くらいずっと開発を見守っていたソフト(偉そう!)。リリースされたときは軽く小躍りして飛び上がったりする気持ちだったけれど、実際に PC の前で一人小躍りしたり飛び上がったりしたらそれは奇行なのでぐっと我慢した。
良い意味での「古き良き」が相当なレベルで展開される、「ほしをみるひと」へのオマージュ RPG。テンポ・バランスの良さ、やりこめる要素、どこか懐かしい設定やグラフィックやサウンドや。原作から受け継がれたであろう(何せプレイできないような世代なので推測)微妙なネーミングセンスや遊び心やあれやこれや。楽しみました。
- 洞窟物語
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実はついこの間リリースなのでまだクリアしていない。というか倒せない敵が登場してしまったので詰まっている。ので放置している。ヌルゲーマーなので。
書き込まれているのに鬱陶しくないグラフィック(というかカワイイ)とか、そんな羊の皮を被っておきながら絶妙にアレしたゲームバランスとか、クリア後のやりこみ要素(がある、と噂に聞いています、と)なんかが相当マニアックな心をくすぐる的なそういった感じであると思います。キーボードでプレイするのはちょっと厳しいのだけれど(多分大丈夫な人の方が多い)(ヌルゲーマー)パッドを持っていないのでそこは何とも。アクションゲームにハマり込むなんてどれくらい振りか。
良かった映画・2004
- ソウ(SAW)
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久し振りに「映画館で観ておいて良かった!」とか思った。多分ホームシアター(死語?)で DVD 観賞、となると全然別物になるのではないかと。中身はもう量的にも質的にも満足で(ややネタの見える部分はあるけれど、それでも完全に映像メディアとしては成功していると思う。よ)、上映後のスタッフロールで席を立つ客がほとんどいなかったことがとても印象的だった。呆けてました。
- メメント
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リワインド・ムービー。もう何回観たことやら。記憶障害(前向性健忘)の主人公、体中の刺青、ポラロイド写真、ナタリー、テディ、ドッド、サミー、ジョン・G、バート、エマ。何回思い出しても、思い返してから観ても、面白い。クリストファー・ノーランのデビュー映画も面白そうなのだけれどまだ観ていない。あと彼の弟ジョナサン・ノーランの書いた短編が原作になっているそうなので(ノベライズ のあとがきあたりで確認)そのうちそっちを読みたいのだけれど(正直なところ前述のノベライズはちょっと酷かった。ネタとかプロットはまだしも、今野氏の文章力がどうだろう?的な。映像ありきで中立な読み方じゃないんだろうけれど……以下割愛)、和訳はされているんだろうか。どうでしょう。サミーの奥さん Björk に似てるよね。
- キューブ
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物凄く限定的な状況に放り込まれる、というシチュエーションが大好き。不条理で不可解ならなおさら。登場人物が十人以下に限定されているとなおよし。見えない黒幕の暴力によって人数が減らされていくとか、もうヨダレ出そう。つまり、エイリアン シリーズ(セットで DVD 出てるのか!中古で 1 が 1,500 円くらいでうわーい安ーいとかって買っちゃった気がする……)が生涯五本指に入るくらい良い映画だと信じている(最初の三つくらい。多分 4 は真剣に観てない)(エイリアン vs. プレデター?ハハハハハ)(関係ないけど AVP 作った何とかいう監督の代表作、カプコンの有名なゲームの映画化でミラ・ジョヴォヴィッチが主演のアレ、すげえつまんなかった)(話戻すよ)狭い価値観でもって映画を観ている身としては、こういった狭苦しい窒息しそうなアレは物凄く歓迎するべきものだったりするわけで。久しい感覚でした。
良かった CD・2004
- Se lmasongs - Björk
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全然今年出た CD なんかではないけれども、近所のお店でたまに輸入盤セールが執り行われていて、そのときに確か 500 円くらいで入手。元は取りました。映画の方は観てません。まぁ観なくても別にいいか、といった消極的なダメ感情に支配されるところであります。
- A Few Small Repairs - Shawn Colvin
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今年出た CD でもなんでもないし、今年買ったわけでもない。同上。確か中古 CD 店で 800 円くらい。郷愁とかそういう語感の似合いそうなメロディとちょっとかすれた声、とか、若々しさを求めたりしていない人には良いのではないかと思います。映画『アルマゲドン』のサウンドトラックに入っていた "When the Rainbow Comes" という曲(だったと思う)が欲しくてアルバムを買ったのだけれど、収録はされていない様子。
- Un der These Rocks and Stones - Chantal Kreviazuk
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全然今年(以下略)。帯にはウィノナ・ライダー似とか高身長でどうだとかそういったどうでもいいことがたくさん書いてあった。"Leaving on a Jet Plane" が目当てで買ったのだけれど、割と他の曲の方が好きになったりした。舌足らず。
良かったソフトウェア・2004
- Mozilla Firefox
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詳しい説明は他所の方がしっかりしているのでそちらへどうぞ。
- TaskArran ge
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タスクバーに表示されているウィンドウの順番なんかを変更できるソフト。常時起動させているソフトがいくつかあるのだけれど(ブラウザとか Winamp とか)、それの順番が一度気になったらもうどうしようもなくなる神経質さでモニタを眺めているので、そういったストレスを排除するためには必要なソフトです。どうでもいい人にはとてもどうでもいいです。
- Devas
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正規表現を使ったりしながら置換したりしながら他のファイルを編集するために正規表現を使い置換することができるソフト。これまで使っていた置換ソフトが UTF-8 に対応していなかったので乗り換え。多分普通はエディタに付属している検索・置換機能を使うだろうから必要ないのだろうけれど、そこまで高機能なエディタを使えるほど順応力がないので単発のソフトウェアを利用してごまかすごまかす。ごまかすほど何かするわけでもないんですが。
良かったウェブサービス・2004
- mixi
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インターネット引き篭もり症候群なダメ人間にもお友達ができました。
- Excite 翻訳
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別にそれほど利用頻度は高くなかったのだけれど、Google を日本語訳すると「グーグリになります」とか、shit! を日本語訳する際に ! を一つずつ増やしていくと「糞!」「脱糞してください!」「脱糞します!」とかカオスなことになっていくのには笑った。笑った笑った。他にも何かあった気がするけれど忘れた。
- 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書
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goo には足を向けて眠れません。どっちにあるのか知らないけど。ソースコードの冒頭に <!--龠龠龠--> とか三文字並べるあたり、<!--京--> と一文字で済ませているオスマシさんな Yahoo! JAPAN とは一味違うなと思った。
良かった小説・2004
- カメラ - ジャン = フィリップ・トゥーサン
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フランスの気品溢れるよくわからない短編小説。よくわからないのだけれど、終わった瞬間「してやられた」といった感でいっぱいに。何にしてやられたのかはよくわからない。多分、感動はしていない。いやこれが感動したってことなのか?よくわからない。
- アンドロイドは電気羊の夢を見るか? - フィリップ・K・ディック
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ベタベタでごめんなさいね、と。しかも最初に読んだのずっと前だしな。久し振りに読んだら凄い良かったのでその場でもう一回読んだ。アホか。その後あちこちの古本屋でいろいろ買ったけど何故かパーマー・エルドリッチは読んでない。『ブレード・ランナー』『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』の原作者。
全然関係ないけど、いやちょっとあるけど、翻訳の浅倉氏の文章が物凄い好き。で、村上春樹が「初期に浅倉氏の文体を参考にして自分のテンポを作った」というようなことを言っていた、ということをどこかで聞いて、村上春樹は皆が良い良いと言うのでむしろ反体制的に今まで読まずにいたのだけれど(エッセイと短編は読んだ)、何だおい春樹くんは話のわかるやつだなぁ、よしひとつ読んでみるか、なんて気になった。まだ読んでないけど。あとやっぱり全然関係なかった。ごめん。
- 少女地獄 - 夢野久作
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ついこの間買って、ついこの間読み終わった。誰かがしきりに勧めていたような気がするけれど思い出せない。『ドグラ・マグラ』を読みたいと思わないでもないけれど、普通の本屋では表紙的に誤解されそうでちょっとアレ。ビレバン 行けばいいのか。
良かった漫画・2004
- 生きるススメ - 戸田誠二
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戸田氏の漫画を読むことができたのは正直ラッキーでした。このあたりは素直に神様に感謝します。あと暇で暇でネットをうろうろしていた自分にも感謝します。更正しろ。
多分(どれくらいそういった人がここを読んでいるか、はともかくとして)、Same Old Story が好きとか、気になるとか、思いを隠し切れない、といった人は相当の確率で好むのではないでしょうか。この漫画を。なので読んでください。
- 四年生 - 木尾士目
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『げんしけん』という漫画が大ヒットしている(らしい)木尾氏の、割と古い(らしい)漫画。実を言うと偶然立ち読みしただけ。『げんしけん』がどういった漫画かはよく知らないのだけれど、噂に聞く分にはどうやらあまり積極的に読みたい漫画ではなさそうな雰囲気。でももうこういうのは出さないんだろうなぁ、という会話をした覚えが。
- フィラメント - 漆原友紀
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『蟲師』という漫画が大ヒットしている(と思う)漆原友紀の作品集。昔のものとか『蟲師』の原作らしきものとかあってかなりボリュームがある。表紙の手触りとか心地いい。画集とか出てたら欲しい。
- BL AME! - 弐瓶勉
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退廃、サイバーパンク、巨大建造物。SF と『風の谷のナウシカ』が好きだったら相当な勢いで好きになるのではないでしょうか。けど物凄い繰り返して読まないと多分わからないという難易度。セーフガードの金属的なデザインが好き。
三つずつにするつもりが漫画だけ四つに。他にも良かったものはたくさんあるのだけれど、かなり時間かかりそうなのでここらへんで打ち止めというかそういう感じに。アマゾン 全然利用してないのに(というかネットで通販全然してないのに)アソシエイトリンク貼りまくってるのが我ながら笑える。入り口は「あ、ついでに」みたいな感覚なのか。そしてこれが発展して(以下割愛)。というか本当にここらへんのアレはお勧めなので本屋に行ったら一度手に取って頂きたいというか。そして騙されたと思って買って頂きたいというか。実際騙されたら換金しますよエエ。冗談ですけど。ここはジョーク・アヴェニュー。
光陰矢のごとしな感じでもう 2004 年は終わってしまいます。いろんな方にお世話になりました。これからもまたご迷惑をおかけしますがひとつよろしくお願いいたします。来年一年が実りある一年になりますように。よいお年を。